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組合員専用ページ

トリートメント理論

(1)毛髪ダメージの方向

髪のダメージは右図のようにキューティクルの剥離から始まります。キューティクルが紫外線やコーミング、ドラーイヤーの熱などの物理的な要因、そしてパーマやカラーのような化学的な要因から起こることが知られていますが、その複合的な要因によって、キューティクル内のエンドキューティクルを構成しているタンパク質が壊れ始め、その結果エンドキューティクル内に多数のボイドと呼ばれる穴が開きます。
タンパク質の流出によってボイドが多くなったキューティクルはコーミングや施術で簡単に剥離するようになります。
また、キューティクル間のCMCも壊れて流出していきます。

キューティクルのバリア機能が低下してくると、毛髪内部のコルテックスにもダメージが広がり始めます。
最初のターゲットとなるのがコルテックスを繋ぎとめていたCMCの流出、さらにはコルテックス内部のマクロフィブリル間マトリックスが破壊されてボイドが生まれます。構造的にはマクロフィブリル間マトリックスはエンドキューティクルと同じような壊れやすいタンパク質からできています。さらにダメージが進行すると、被害はケラチンにも拡大します。最初に非結晶性ケラチンであるマトリックスケラチン(ミクロフィブリル間マトリックス)にダメージが及び、タンパク質の流出とともに髪の強度やコシを低下させていきます。
さらにビビリ状態まで達すると、結晶性ケラチンであるミクロフィブリルまで分解され、髪は切れてしまうことになります。

(2)内部修復の方向

ダメージした髪を薬剤を駆使して修復するためには、ダメージを受けた順番とは逆の方向から
髪を直していきます。
修復は元通りにすることが理想ですが、ダメージを受けた髪は元通りには回復しません。
壊してしまうと構造は決して元には戻らないのです。したがって、機能という面で髪を健康な状態に近づけるというのが修復の考え方です。

ダメージした髪の場合、最初に補給しなくてはならないのはダメージホールです。ダメージホールの補修は低分子のPPTなどの補修剤では役不足です。私たちの髪は高分子のケラチン、中・低分子の分子のタンパク質やアミノ酸など、そしてオイル成分で構成されています。
このコンプレックスを髪のダメージホールの中で作らなくてはいけません。

例えば壁の穴を考えましょう。この穴を埋めるために低分子の粘土を使います。
しかし、粘土だけでは小さな穴は埋められても大きな穴は風が吹き込むとだんだんもろくなってきて、ぼろぼろと崩れてしまいます。先人はそこにワラをねり込む事を思いつきました。
ワラを粘土に練りこむと強度は著しく向上し、大きな穴でも直すことができるようになりました。
これが低分子、中分子、高分子の自然界の役割です。髪を補修する際にも髪のあるべき状態を真似すること、つまり高分子、中分子、低分子を混ぜて補修します。

しかし、風には強くなったが雨には弱いというのが現実で、雨がしみ込みすぎないようにしなくては完全ではありません。それがオイルの役割です。したがって修復は高分子、中分子、低分子のコンプレックスにオイルをしみ込ませておくことで、補修を長持ちさせるようにするのです。
このような考え方を内部コルテックスと外部キューティクルで行うことが修復の方向なのです。

(3)オイルの使い方

髪のオイルにも2種類あります。1つはCMCのような接着剤的なオイルで、私たちは「すべらないオイル」と呼んでいます。
もう1つは皮脂のようなオイルで、私たちは「すべるオイル」と呼んでいます。
オイルを用いた補修のポイントは、この2つのオイルの使い分けにあります。
分かりやすく説明しましょう。

例えば学校の木造の校舎を想像します。木の床の板は相当傷んでいますよね。
あなたはこれを修復するにはどうしますか?まずは先ほどの穴埋めではないですが、ところどころにある穴を補修します。おがくずや接着剤などをつかって直しました。

つぎに「すべらないワックス」をつかって表面を整えてから「すべるワックス」を塗装すると表面の光沢が良くなるだけではなく、ワックスの持ちも良くなります。さびた手すりを想像します。
あなたはまず錆びを落として表面を整えます。それから錆び止めを塗り、そのうえにペンキを塗ります。
錆び止めを塗らずにペンキを直接塗ったら、やがてペンキはペロッと剥がれてしまうでしょう。

毛髪の補修にもすべらないオイルとすべるオイルが必要で、すべらないオイルが特トリですべるオイルが裏技オイルなのです。下の例でもわかりますが、錆び止めは特トリ、ペンキは裏技オイルで希釈液みたいなものはトイトリートメントと役割を分担しています。
多剤式のトリートメントにすることで髪の内部から順番に組み立てることが可能になり、これを意味を理解して使い分けることがトリートメントシステムには重要ですね。
コルテックス内部の補修を低中高分子量のPPTで行います。揉みこみや蒸すような加温が効果的です。

さらにコルテックス内にすべらないオイルをしみ込ませます。
いったんキューティクル表面のオイルをとります。

そしてキューティクルに補修成分を浸み込ませます。キューティクルにすべるオイルを塗ります。
ダメージがひどい人の場合にはダメージケアトリートメントを全体に塗ってから中間~毛先に裏技オイルを塗って揉み込んだほうが全体に広がりやすいです。

加温は効果的です。ミストはお客さまの満足度が高くなります。酸の力をかりて髪を引き締め、補給した成分が抜けないようにします。また、擬似キューティクルであるキトサンを傷んだキューティクル表面にコートしたり、枝毛をまとめたりしながらブローすれば持ちのよいトリートメントの完成です。


あとはデイリーケアで傷んだ分だけ補修します。

カラー用語解説

用語
解説
ニュアンス
色味、彩度
オキシ(略式通称)
過酸化水素水
パーマネントカラー
アルカリカラー
セミパーマネントカラー
弱アルカリカラー
アシッドカラー
酸性カラー
フォーミュラ
カラーの調合
エマルジョン
乳化
アンダートーン
髪を脱色した時に出てくる、明るさと色味
アンダーカラー
退色した髪に残っている、カラー剤の色
アクセントカラー
全体を引き締めるような色調
ウイービング(スクーピング)
一定の間隔で毛束をすくい上げて行くテクニック
カラーコーミング
異なった色調を塗布した毛束を、コームスルーして馴染ませる事
カラーコレクション
一つのデサインに3色以上の色を入れること
カラーバランシング
新生毛の部分にアルカリカラーを使用し、一度ブリーチした部分に酸性酸化染毛剤を使い、髪の根元からマッチさせるテクニック
グラデーションカラー
毛髪色調の段差をつけるカラーリングの事
グレイカバライズ
白髪染めの事
コームオン
コームにカラー剤をつけ、コーミングをしながらカラーリングするテクニック
コレクティブカラー
修正カラー。新生毛や裡色毛で2色になった部分を(他と合わせて)直すカラー
コンプレメンタリーカラー
補色の色同士で色を中和すること
シューシャイン
アルミフォイルやコットンなどに薬剤をつけ、デザイン上のポイントなど表面に(鞘磨きのように)塗る技法
シングルカラー
ワンメイク(1工程)ベースカラーの総称
シングルプロセス
根元から毛先まで同じ一つの色味にすること
スクーピング
毛束を少量すくってカラーを入れる技術
スクラッチ
指全体で髪をもみこむようにして薬剤をなじませる技法
ストリーキング
ごく少量の毛束に、明るい筋をつけること
スポークライク
つむじから放射線状に分け取るスライシングパターン
スライシング
スライスを毛流に沿って平行、または垂直に小さく薄くとり、部分的にヘアカラーを入れ方向性、毛流れ、面を強調するテクニック
セカンダリーカラー
プライマリカラーを2色ずつ組み合わせ、同量をミックスしてできる色のこと
赤+黄=橙 黄+青=緑 青+赤=紫
ソープキャップ
カラー剤にシャンプー剤をミソクスして行うカラーリング技法
ダイアゴナル
対角線上斜めに分け取る45度のスライシングパターン
ダブルプロセス
2つのプロセスを組み合わせてから行うテクニック
ツータッチ
仕上がりの色むらを防ぐために、2段階の作業テクニックのこと
ティッピング
フロントのある部分の端だけ明るくする事
ディメンショナルカラー
何色かを組み合わせ、立体感のあるカラーリングにするためのテクニック
デザイニングカラー
組み合わせでヘアカラーのデザインを決めること
ティント
カラー剤が持つ色素
トレーシング
コームの上に薬液をのせ髪の表面になでるように塗布すること
トナー
シャンプーブース内でダメージを与えないためにウエットの状態で短時間に明度、彩度共に調整するアンダーカラーを下げながら褪色した色を補給するテクニック
ナチュラライジング
色々な髪の色をブレンドさせ、ソフトで明るい髪と少し深みのある髪をナチュラルヘアーに入れること
用語
解説
ハイコントラスト
色の対比の高いこと
ハイライト
ヘアカラーを施した際に最も明るく見える部分
ローライト
ベースに対して、暗い部分(影)をつけるテクニック
バーティカル
全頭を垂直に分け取るスライシングパターン
バレヤージュ
髪の表面をハケでカラー剤をさっと塗り、髪に陰影を与えるテクニック
ピックアップ
毛束を拾い上げてヘアカラーをするテクニック
ピグメント
人が元々持っている髪のメラニン色素
スフレーム
フェースラインにアクセントをつけるカラーリング
プライマリカラー
赤・青・黄色の基本となる三原色
ティング
霜が降ったようにある部分だけを明るくしたり、暗くしたりしながら髪にマッチさせるテクニック
ブラッシュオン
専用のハケを使用してカラーリングをおこなうこと
ブラシオン
ブラシの毛先に薬剤を乗せてブラシングするカラーリング
ハンドオン
手のひらに薬剤を乗せ、手を使って塗布するカラーリング
ティージング
逆毛を立てた毛先にカラーリンクする技法
プレピグメンテーション
タメージ毛など色素の定着しつらい部分に行う前処理
予備染色のこと
プレフィル
色を均一にさせるため、ベースカラーを整えるためのカラーリング
ポインティング
5mmから1~2cm四方に毛束をとり、色を入れるテクニック
ホリゾンタル
トップから水平に分け取るスライシングパターン
メッシュ
髪の一部に違う色のヘアカラーを入れること
リタッチ
カラーリング後毛髪の新生部に染毛すること
リバーシブルカラー
束を上に上げたときと、下に下ろしたときの色の出具合が違うようにするテクニック
リフトアップ
現状よりも明るくすること
リフトダウン
現状よりも暗くすること
レべル
明るさや暗さの明度
ルート
毛髪の根元部分
センター
毛髪の中間部分
エンド
毛髪の毛先部分

シェービングのQ&A

Q. シェービングとは?
Q. 毛が硬く、肌がやわらかい人の対処法は?
Q. 出血の原因は?
Q. シエービングの際の注意点は?
Q. レーザーの形態と適した(適さない)部位とは?
Q. 替え刃レ―ザ―の使用上の注意点は?
Q. お湯で剃るべきか、泡でそるべきか

顔そりの実際

Q. 第1回及び第2回ラザーリングにおいて、髭についている油分(皮脂線より分泌)を取り除いておき、逆剃りの際には、お湯を皮膚内(毛根部)に送り込むようにするのはなぜですか?
Q. レ―ザ―の運行速度は、順剃り・逆剃り共に、ワンストローク1~2秒が望ましいのは何故ですか?
Q. ストローク幅は、順剃り時に比べ、小さく(細かく)なるのは何故ですか?
Q. ハンドルは45゜でなくてもいいのですか?
Q. 対角角度を小さくするのは何故?
Q. シェービングに適した、よりよい環境をつくりだすには?
Q. ラザーリングのポイントはありますか?
Q. スチーミングのポイントはありますか?
Q. やや熱いスチームタアルを使ってお客様は不快に思わないでしょうか?

デザイン用語集

用語
解説
プロポーション
proportion
割合。全体と部分との比率。黄金比率(黄金分割)は小部分の大部分に対する比率が1:1.618の状態を言う。
バランス balance ⇔
アンバランス unbalance
釣合。対比したものの均衡。量感、質感などの感覚的釣合を言う場合もある。
不均衡をアンバランスという。
シンメトリー symmetry⇔ アシンメトリー asymmetry
対称。左右同型である状態。(sym=同じmetry=寸法)非対称をアシンメトリーという。
ギリシャ語→ラテン語→仏語→英語
リズム
rhythm
律動。強弱などの周期的もしくは規則的な繰り返し。複数の部分に動きを感じさせる秩序を与えることにより起きる。
ムーブメント
movement
動き。ルーブマン(仏)ともいう。毛の流れや動きの意。ムーブメントが組み合わされてヘアスタイルが形作られる。
ハーモニー
harmony
調和。原意は、音楽で複数の音が一つの音にとけあって響くことであるが、髪型構成の根幹となる重要原理の一つ。大別すると三つの型に集約できる。

(1)類似・・・例えば、同じような正確をもったものの組み合わせ
(2)主従・・・例えば、大きいものと小さいものの組み合わせ
(3)対比・・・例えば、異なった性格のものの組み合わせ

ヘアの調和には、全体に対する部分の調和と、部分と部分との調和があり、また顔や体型などの外面的な調和や職業や地位などの内面的な調和もある。
或いは大きさなどヘアの量的な調和もあれば、その質的な調和もある。
さらに論理的な調和もあれば、倫理的でなくても習慣や錯覚によって快く感じる調和もあり、歴史、社会、人の属性、その他多くの要素が重層多岐に関係する。
ボリューム
volume
量感の意。一つの毛束またはある部位、或いは髪型全体から受ける毛髪の量感、またはその印象。
マテリアル
material
素材、材料、物の構成要素。生地としての毛髪の素材感の意。乾湿、重軽、剛柔、硬軟、色艶、などの要因により、一本の毛髪から受ける感じやヘアスタイルまたは毛束の表面から受ける感じはそれぞれ様々である。一本の毛髪をとらえれば、ストレート、ストリーム、カール、ウエーブなどがあり、毛束またはヘアスタイルのその素材感は、ストレート、ストリーム、メッシュ、ウエーブ、カール、ロール、アフロ、カーリー、シャギーなどがある。素因との組み合わせが、ヘアスタイルの構成要素となる。
シルエット
silhouette
影、輪郭を示す影絵、アウトラインと同意語に使われることが多い。
アウトライン
outline
輪郭または外側の線の意であるが、髪型や手法の大要やあらましの意味もある。
デザインライン
design line
造形線。髪型を形作るための線、またはその予定線。これから造ろうとするヘアスタイルのアウトライン、ヘムライン、カットラインを総称していう。
デザインポイント
design point
創作全体のなかで重要とされる部位、部分。
ヘムライン
hem-line
伏毛がその重みで自然に落ち着き、あるいは梳かされた「縁(ふち)」の意で、カットされたままの状態、またはセットされ多様に変化したときも、同様な意味である。ヘム(hem)は、布や着物のへり、ふちの意で、例えばスカートの裾のことである。
カットフォーム
cut form
ヘアスタイルを構成する要素として、毛の長さ、方向、質感、アウトライン(シルエット)などがあげられるが、それらを分析するために必要なカットラインの展開を示すもの。
なお、カッティングの技術姿勢の意ではない。

ヘアカラーリングQ&A

Q1. ホームカラー製品と、サロンカラー製品は、どこが違うのですか?
Q2. すぐに染まるカラー剤と、やや時間がたってから染まるカラー剤では、中身が違うのですか?
Q3. 酸性酸化染毛剤と酸性染毛料は、どう違うのですか?
Q4. 前処理、後処理って何ですか?
Q5. パッチテストって何ですか?
Q6. 施術前のシャンプーは、必要ですか?
Q7. ヘアカラーの際に、指定された放置時間をオーバーすると、毛髪に影響はありますか?
Q8. ヘアカラーをした髪に、ムースやトニック等を使用しても大丈夫ですか?
Q9. 寒色系(アッシュ、マット他)の色持ちが悪いのはなぜ?
Q10. 昆布やワカメは本当に白髪を予防しますか?
Q11. ヘアカラーは、ただ塗るだけで良いのですか?
Q12. うちのお店にはカラーのお客様がいないのだけど?
Q13. 白髪染めとおしゃれ染めは違うのですか?
Q14. ブリーチとヘアカラーは違うのですか?
Q15. 色の三原色とは何ですか?
Q16. 色の三属性とは何のことですか?
Q17. カラーチャートどおりの色にならないけど、どうして?
Q18. 黒く染めた髪を明るくするにはどうすれば良いのですか?
以後も増やしていきますので、お楽しみに。
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